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「朝倉の未来『地域づくりを考える』シンポジウム」が開催されました

2022年7月2日、当法人が支援する九州北部豪雨朝倉被災者を支える会主催で「朝倉の未来『地域づくりを考える』シンポジウム」を開催しました。

今月5日で平成29年7月九州北部豪雨発災から5年が経過しました。このシンポジウムは、被災地の復興や被災者の生活再建もさることながら、被災の有無やその程度に関わらず、朝倉市民が主体となって、よりよいまちづくりの在り方を考えることを目的としたものです。

新型コロナウイルスの感染が再び徐々に広まり始めているところですが、約70名の方にご参加いただきました。

第1部の基調講演では、NPO法人神戸まちづくり研究所代表理事野崎隆一さんから、阪神淡路大震災でのまちづくり支援活動を始め、東日本大震災や熊本地震など各被災地で住民主体のまちづくりに関わられたご経験をお話しいただきました。野崎隆一さんからは、特に、発災後数年が経過した後は被災者の方それぞれに「オーダーメイド」の支援が必要となるとのお話をいただきました。

第2部のパネルディスカッションでは、朝倉各地域で復旧・復興・コミュニティ再生に携われてきた地元の方々にご登壇いただき、これまでのご活動や今後各地域のまちづくりの課題などについてお話しいただきました。やはり、被災地域の方々にとっては、5年前は「過去」ではなく、今もその記憶が生々しく残っておられ、防災や発災時の情報共有の方法、発災直後の対応などが議論の中心になりました。

また、地域ごとに復旧作業の進捗に差があり、特に従前災害公営住宅とされていた杷木団地では、住民の方々のコミュニケーションが課題になっているとのことでした。

私個人としては、もちろん防災・災害に強いまちづくりが大前提ではありますが、さらに一歩進んで被災前よりも活力のあるまちづくりに向かうことができればと考えております。

最後になりますが、今回のシンポジウムを後援いただいた朝倉市を始め多くの後援団体の方々、関係者の方々に改めてお礼申し上げます。

弁護士 坂口裕亮


 

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