6/8,私が所属している福岡県弁護士会生存権擁護・支援対策本部において「全国一斉労働相談ホットライン」を実施しました。これは,私たち弁護士が市民の皆さんからの主に労働分野に関する相談を電話でお受けするというもので,毎年定期的に実施しているものです。
相談実施中は相談員である弁護士が電話の前に待機し,架かってきた電話に交代で対応しました。当日,各報道機関の取材等もあり,広く周知されたこともあり,最終的に一日で数十件もの相談が寄せられました。福岡県内に限らず,県外からの電話もありました。いかに働く場でのトラブルが多いかという表れでもあると思われます。
私がお受けした相談は2件でしたが,いずれの相談者も深刻な悩みを抱えておられるようでした。うち,会社の上司・同僚から嫌がらせを受けているという相談が特に印象的であり深刻でした。相談に応じた後は,相談者から「話せてよかったです」と言われ,弁護士として多少なりともお役に立てたということを実感しました。
深刻な悩みでも誰かに相談することで解決に向かうこともありますので,困ったときは周囲の人に話してみたり,職場内に相談できる窓口がない場合は私たち弁護士に相談いただけると解決の方策をアドバイスすることができます。
弁護士会としても今後も定期的に取り組んでいきますが,当事務所でも労働に関する相談は随時,お受けしておりますので,お困りの際はまずはお電話ください。
弁護士 北中 茂(本部オフィス)