先日、子どもの通う保育園の卒園式がありました。
職員にも園児にもコロナウイルス陽性者が確認され、数名が登園自粛のまま、執り行われました。
担任の先生は、そのことに触れる発言の際に声を詰まらせていました。
思えばこの1年、コロナに振り回された1年でした。
運動会は無観客との通知が1か月前になされ、年長児だけは延期の上、人数限定での観戦へと縮小の上開催されました。他にも、感染者数の増加や陽性者の発覚により、行事を縮小・中止を余儀なくされることが相次ぎました。
園内の習い事も、緊急事態宣言に伴い人との接触を制限するために、当該期間は休止せざるをえず通常保育のみとなりました。
感染者数が落ち着いていた晩秋から年末までは、これまで縮小・中止をされた子どもたちの楽しみを取り戻すように、先生方が親子遠足やハロウィンパーティ、クリスマスパーティなど様々な企画を実行してくださいました。
この1年、先生方は、園から陽性者を出さないよう、広げないようにと緊張の毎日だったことと思います。毎日の清掃の頻度を増やし、ひとたび陽性者が出ると、先生方は、100個以上ある室内のおもちゃをひとつずつ洗い、子ども一人一人のロッカーや持ち物を細部に至るまで拭き上げ、消毒作業に余念がありませんでした。
おかげで、クラスターは発生せず、無事に卒園を迎えることができました。
先生方は、コロナウイルスが発生して以降、緊張の毎日の中難しい決断を迫られ、自身も悔しい思いをしながらも、子どもたちには深い愛情をかけてくださり、保護者にはどんな時も笑顔で明るい対応を常に徹底してくださいました。
卒園式も、withコロナの今を象徴するものとなりましたが、感染対策や陽性者確認時の対応、子どもたちに何とか楽しい時間を提供しようとするその姿勢に、先生方の愛情とプロ意識を一層感じた1年となりました。
生後6か月で通い始め、6年間過ごした保育園は子どもにとっては第2の家です。
その先生方には、尊敬と心からの感謝を申し上げます。
本部オフィス(福岡市東区)事務局S