本年3~4月の2か月間、当事務所(担当・池永修弁護士)にて修習された司法修習生の伊藤裕貴さんより、今回、御寄稿いただきました。
こんにちは。
今年度、池永修先生のもとで弁護修習をさせていただきました、司法修習生の伊藤裕貴です。
弁護修習日誌第1弾として、今回は、非常に印象的だった集団訴訟について書いてみたいと思います。
皆さんご存じのとおり、修先生は大変多くの集団訴訟をやっておられます。
私は、弁護修習開始早々、集団訴訟の弁護団会議等で飯塚、久留米、佐賀、鹿児島etc.と多くの場所に同行させていただきました(この調子で2か月間身体が持つかなと心配になるのと同時に、いつ起案をすればいいのだろうという素朴な疑問を抱いておりました)。
しかし、ここから得られたものは、起案をするよりもはるかに大きいものでした。移動の車の中、修先生が、当該集団訴訟のこれまでの経緯、背景事情、弁護団の特色、弁護士の仕事の仕方、少ない時間の中で仕事を効率的にこなす方法など、多くのことをお話してくださいました。これによって、私の知見を広めることができ、また、幅広い解決の方法を見据えて、どこに着目して、どのように考えて、どう行動するかというまさに実務修習でしか学ぶことができないものを得ることができました。
また、集団訴訟の記者レク、門前集会、期日傍聴、記者会見、報告集会という一連の流れを見ることができ、さらに、これまで出会ったことのないような熱く、優しく、時に厳しい弁護団の先生方の仕事ぶりを拝見することもでき、非常に貴重な経験をさせていただきました。
弁護修習は、事務所によって様々と言われますが、こんなにも多くの人に出会うことができ、また、2か月間でこんなにも長い距離を移動した修習生は他にはいないと思います(笑)
そして、ここで得たものを活かして、残りの修習も実り多いものにしたいと思います。