当法人の本年3/24付けブログでも紹介しておりましたが、国重要文化財の旧志免鉱業所竪坑櫓(糟屋郡志免町志免)では2018年10月より保存工事が行われていました。
竪坑櫓の歴史は古く、1943年の石炭の町として栄えた当時の面影が垣間見えるほどです。竪坑櫓はベルギー、中国のほかは志免町の竪坑櫓の3カ所だけ残存しており、世界の産業史上重要な遺産であるとともに、志免町のシンボルとしても大切な遺産です。
これだけ古い建築物ですから、コンクリートの劣化や鉄筋の腐食などが進んでしまっていたようです。そこで、2018年から倒壊防止、劣化防止のため保存工事がなされていました。
今回の保存工事によりコンクリートやモルタルの補充、鉄筋の取り替え、防水工事などが実施されています。
これらの保存工事に伴い、足場やシートにより、2年にわたり竪坑櫓の姿は隠れておりましたが、先月(本年10月)保存工事が終了し、竪坑櫓の新たな姿がお披露目されました。
ちょうど秋色で、シーメイトの木々も赤く染まっており、竪坑櫓を彩っております。
この機会に竪坑櫓の新たな姿を見に、再度足を運ばれてはいかがでしょうか。
粕屋オフィスでは、今週土曜日11/27は休日相談を予定しています。本年中の休日相談実施は、残り3回です。平日お忙しい方は、休日相談もご利用ください。
弁護士 花田弘美(粕屋オフィス)
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後世に残したい、竪坑櫓の工事が終了~かすや巡り2021⑧
災害ケースマネジメントキャラバン開催のお知らせ
当法人が支援する「平成29年7月九州北部豪雨朝倉被災者を支える会」でも活動していただいている特定非営利活動法人YNFが「災害ケースマネジメントキャラバン」を開催されます。
災害ケースマネジメントキャラバン開催のお知らせオンラインでの参加も可能とのことですのでご案内いたします。
災害ケースマネジメントキャラバン開催のお知らせ
朝倉オフィス 弁護士 坂口裕亮
無罪判決
当法人弁護士が担当した暴行被告事件につき、被告人の正当防衛が認められ、無罪判決が出されました。
検察官は控訴をせず、無罪判決が確定しました。
2021年10月27日 朝日新聞
弁護士 坂口裕亮
読書の秋
イベント観戦のため毎年秋に三重県へと出かけていくのが、私の一番の楽しみですが、コロナ禍で去年に続き今年も中止となりました。
もとより有観客で開催されていたとしても、遠方まで出かけていなかった気はしますが、やはりイベント自体が中止になったことは残念です。緊急事態宣言も解除されたことですし、なにより1年半以上、実家への帰省なども控えてじっとしていたので、気分転換をしようと思い立ち、休暇をとって、市内のホテルでのんびり過ごすことにしました。
ホテルでは、ロビーを囲むように巨大な本棚が設置され、自由に本を手に取ることができるようになっていたので、コーヒーを飲みながら読書に耽りました。
凝った装丁の本が多く取り揃えられていて、何を読もうかと本棚の前に立つだけでワクワクしてきますし、最近は書店や図書館から足が遠のき、電子書籍を利用することが多かったので、久々に本の手触りを楽しむことができました。
平日利用で宿泊費も割安になっており、いい休暇がとれました。
最近はコロナの新規感染者数もぐっと減ってきましたし、誰もが安心して気兼ねなく旅行や帰省ができるよう、このまま推移していくことを願うばかりです。
本部オフィス(福岡市東区)事務局S
朝食は部屋に届けてもらえる形式でした
朝倉市より被災者支援に関する回答書が出されました
当法人が支援する「平成29年7月九州北部豪雨朝倉被災者の会」が、2021年9月8日に朝倉市に対し更なる被災者支援を求める要望書を提出しましたところ(朝倉市へ被災者支援に関する要望書を提出しました)、同年10月11日に朝倉市より回答書を頂きました。
だた、この回答は全体的に残念なものと言わざるを得ません。どの要望事項に関しても、朝倉市が具体的にどのような支援を行っていくのかが見えてきません。
「地域支え合いセンター事業」に限って言えば、同事業の検証を約束した点は評価できますが、検証結果の公表が約束されていないことからすれば、今後行われる検証の内容・方法についても注視していかなければならないと考えています。
また、被災世帯から同事業の不十分さが指摘されているにも関わらず、現時点での支援区分の見直しを検討しないとしており、さらに朝倉市は「災害支援ふくおか広域ネットワーク」とのつながりをもって平時の備えとなると回答していますが、朝倉市自体は同団体に加入しておらず、今後の支援が実効的なものとなりうるかは甚だ疑問です。
他方、①被災者生活再建支援金の期限延長、②自治会費、③郵便ポストの設置、その他情報提供の方法などについては、朝倉市が単独で動けるものではなく、以前に担当者と協議をした際も悩みをみせていました。
この要望書及び回答はより実効的な被災者支援策を作り上げるスタートだと考えています。これからも、被災者の方々とともに活動していきます。
回答書
朝倉オフィス 弁護士 坂口裕亮
外国人に対して適切な医療サービスの提供を。
唐突ですが、福岡難民弁護団に所属しています。
その弁護団では、出入国管理局によって収容されている外国人について、本国へ強制送還されてしまうと生命の危機に直面してしまうとして難民申請手続を行って日本に在留することができる許可を求めたり、専門的な治療を施さなければならないことを理由に仮放免申請手続を行って一時的に収容施設からの拘束を解くよう求めたりなど、外国人の支援活動を行っています。
現在も、とある収容施設内で、外国人が適切な治療を受けることができなかったことから、重大な障がいを残してしまったことを理由に国家賠償請求をするという事件に、代理人弁護士として参加しています。
(具体的な説明は避けますが)その事件では、外国人に対して適切な治療を実施しなかったという内容で収容施設長の過失を構成していますが、その事件では、「どのような治療を実施すべきだったのか」「その治療を行っていれば、このような障がいが残ることはなかったのか」という点が問題となっています。
弁護士は法律の専門家であって、医療の専門家ではありません。上記の点を探求するには、医療の専門家である医師の協力が不可欠です。先日、外国人に対して医療サービスを提供することにも尽力されている医師にお会いし、この事件に関して相談することができました。この医師は、医学の知見に深い方であることはもちろん、収容施設内での医療体制の問題についても精通している方でもあり、非常に有益なお話をお聞きすることができました。ご教示いただいたお話を活かして、この事件を良い方向へと進めていきたいと思った次第です。
ところで、この医師より、外国人に対する治療を行うにあたっての悩みについても、お話をうかがうことができました。この医師は、外国人向けに医療面に関する無料相談会を開くという活動を行っており、たくさんの外国人の診察にあたっておられるそうです。その際に悩まれているのが、外国人が経済的に貧しく、適切な医療サービスを受けられない、という問題だそうです。無料相談会を開いて、外国人を診察して、この外国人にはこういった治療が必要だ、というところまでは支援できるのですが、ではその治療を行うための治療費はどうするのかという問題がどうしても残ります。症状を取り除く治療方法はあるのに、お金がなく治療できない、これほど無念なことはありません。
個別の病院が、治療費をもらわずに治療を施すという判断を行うことは、病院経営上採用することはできません。そうしてしまうと病院も破綻してしまいます。困窮する外国人に適切な医療サービスが行き届いていないという問題は、政府の政策レベルでの対応が必要であると感じられました。医師も、弁護士も、困窮する外国人に対して、どのように医療サービス・法的サービスをくまなく提供できるのか、重大な課題が残っています。
宗像オフィス 弁護士 北中茂
九州避難者訴訟団ニュースNo5が発行されました
九州避難者訴訟団ニュースNo5が発行されました。
第2陣提訴や署名提出など10年の節目に活動が活発になっています。
第1陣訴訟控訴審期日が11月16日14時30分から福岡高等裁判所で行われます。
皆さんの声を届けるべくぜひご参加をお願いいたします。
弁護士 坂口裕亮
九州避難者訴訟団ニュース№5
秋バテ
朝晩の冷え込みに驚いています。秋を通り越して冬が来てしまいそうです。
10月半ばまではクーラーをつけるほど暑かったはずが…この気温差です。このまま冬に突入してしまうのかはまだわかりませんが、寒がりの私は慌てて羽毛布団を引っ張り出し、強制的に衣替えとなりました。これから寒暖差の大きな季節になっていきますが、急激な気温の変化は体調を崩しやすいので気をつけなければならないなと思います。
こういった気温の変化等による身体の不調は自律神経の乱れによるもので、「秋バテ」とも言われているそうです。だるい、疲れやすい、頭痛、肩こり、食欲不振など様々な症状があるようですが、秋バテ対策としては、適切な服装によって温度差を管理する、バランスの良い食事・良質な睡眠を取る、適度な運動をすることが良いとのこと(秋バテに関わらず大事な生活習慣ですね…)。
秋バテしないように冬に向けてしっかりと体調を整えていきたいと思っています。
今年も残すところ数か月となりました。本部オフィスでは夏場にエアコンが故障するという非常事態が発生したものの、無事に秋を迎え、現在は空調も問題なく、通常通りご相談をお受けしています。初回の法律相談は無料となっておりますので、お気軽にご相談ください。
▼相談のご予約は以下までお電話ください。ホームページでも相談の申し込みを受け付けております。
【相談予約受付電話 092-642-8525 受付時間 平日9時~17時半】
本部オフィス(福岡市東区)事務局W
人権セミナーに参加して
去る10月15日にNPO法人九州アドボカシーセンターが開催した人権セミナーにzoom参加しました。今回のテーマは「コロナ禍における雇用脆弱層の実態と弁護士の役割」です。労働審判が年間3500件前後で推移する中、特に今回は長期化するコロナ禍を理由に解雇や内定取り消しを受けた方の事例の紹介でした。
今年2月の人権セミナー「正規労働者と非正規労働者の格差を考える」でも感じましたが、今回も同じく、当事者となられた方の勇気と行動力、それに寄り添い結果を出された弁護士の熱く強い思いに胸を打たれました。自分に置き換え、果たしてここまで頑張れるかと考えました。また弁護士に相談するまでに辿り着かない不安な思いを抱えている人がどれほどいるのかと思うと、それにも心が痛みます。
今回の事例の方々は、現在、希望を持って働いておられます。働く意思のある一人ひとりが力を十分に発揮できる社会になることを願います。
弁護士とは、助けを求める人の足元を照らし、行く先を示す光となることを実感し、相談に来られる方々に寄り添う弁護士を支えられる事務局でありたい、と気持ちを新たにした人権セミナーでした。
宗像オフィス事務局S
~NPO法人九州アドボカシーセンターとは~
人権課題に取り組む弁護士を志す学生を支援するため、法科大学院発足と同時に設立されたNPO法人です。九州アドボカシーセンター主催の弁護士の魅力セミナーは、そのような弁護士、学生向けではありますが、一般向けにも興味深い話題のセミナーを定期的に開催しています。
昨今は、感染拡大防止の観点から、ZOOMでも参加できるようになりましたので、興味のあるセミナーを見つけたら、是非お気軽にご参加ください(参加費不要です)。
コスモス満開(旧望山荘コスモス畑)~かすや巡り2021⑦
今週から朝夕の寒暖差が大きくなり、季節の変わり目を感じています。
旧志免町高齢者福祉センター望山荘(糟屋郡志免町片峰)近くの高台にある広場は、秋の風物詩であるコスモスが一面に咲いています。
粕屋町や志免町の街をバックに、ピンクと白のコントラストがとても綺麗で、現地打合せから帰る途中、しばし車を停めて、見頃の花を楽しむことができました。
粕屋オフィスでは、平日の相談の他、夜間または休日相談、高齢や障害をお持ちの方で来所の困難な方のために出張相談等を定期的に実施しています。
糟屋郡内各町の施設で、定期的に実施している巡回相談は、現在、開催を見送っておりますが、交通の便が悪い等、様々な御事情で来所が難しい方のご希望にも対応できるように再開可能となれば、当ホームページや各町の広報にてご案内差し上げます。
<休日相談>
●10/23(土)10~15時@粕屋オフィス
●11/13(土)10~15時@粕屋オフィス
●11/27(土)10~15時@粕屋オフィス
*出張相談、夜間相談は随時、承っております。
弁護士 髙本 稔久(粕屋オフィス)