当法人が支援しております「九州北部豪雨朝倉被災者を支える会」の第2回総会が下記のとおり開催されます。
昨今は毎年のように大災害が起きておりますが、復興・被災者の生活再建は一朝一夕には終わりません。災害から時間が経過するにつれ、被災者の方々が抱える問題は個別化複雑化しているのが現状です。
そこで、第2回総会後、放談会を実施し、被災者一人ひとりが抱える問題を市民らで共有することとしています。
当会の総会としておりますが、会員であるか否かに関わらず参加可能でございますので、多くの方々にご参加いただけますと幸いです。
日時:2020年11月29日㈰14時~16時
場所:サンライズ杷木 1階 中会議室(〒838-1514 朝倉市杷木久喜宮1685)
弁護士 坂口裕亮(朝倉オフィス)
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九州北部豪雨朝倉被災者を支える会総会開催のお知らせ
福津市の市民意向調査に参加して
この9月から10月にかけて、福津市で「学校新設などに関する市民意向調査」にコーディネーターとして参加させていただきました。
普段は環境問題やマンション紛争などに市民の立場で関わることが多いのですが、今回は行政の立場から、しかも市民の意見を引き出していくファシリテーターという初めての体験でした。まずは聞きかじったことしかなかったファシリテーターの役割を勉強しなければと本屋さんに走り、何冊か本を買って勉強することから始めました。普段から様々な会議を主催することも多いのですが、技術的なことをちゃんと勉強したのは初めてのことで、新鮮な気付きがありました。また、これまた馴染みのなかった地方自治体の教育行政についてもこの際勉強しようと思い、アマゾンで何冊か書籍を注文したのでした(まだ帯が付いた本もありますが。。)。
かくして、市民意向調査が始まりました。
参加されたのは、無作為抽出された2000人の中から応募のあった45名の福津市民の皆さんです。
初日(9月20日) グループワーク
2日目(9月26日) 学校建設候補地の視察
3日目(10月3日) 福津市長と教育委員会のプレゼンテーションと質疑
最終日(10月11日) グループワーク
という約1か月にわたる調査でした。
まず、私にとって最初の驚きは、福津市の職員の皆さんのこの市民意向調査にかける熱意です。決して「ガス抜き」ではなく、市民の意見をいかに市政に反映させようとしているのか、週末返上で準備される職員の皆さんの姿から、その真剣さがビンビンと伝わってきました。
次の驚きは市民の皆さんです。初日のグループワークから、市民の皆さんからは様々な意見が飛び交いました。
私も学校建設や過大規模校の解消に向けた国のガイドラインなどを予習していましたが、様々なバックグラウンドを市民の皆さんから出された意見によって、検討のために必要な視点や論点もほぼ出尽くしました。これには素直に感心しました!
2日目の現地視察、3日目のプレゼンテーション・質疑にも、ほとんどの方が週末返上で参加され、特に3日目の質疑では、私の司会力の問題もさることながら、途切れることがない質問の応酬に、終了時間が1時間半もおしてしまいました。
最終日のグループワークでは、これまでのワークを振り返り、それぞれのグループで出された意見が共有され、約一か月にわたる市民意向調査は終わりました。
慣れない役回りでしたが、市民に対する行政のスタンスや信頼関係の築き方次第では、市民はちゃんとまちづくりの主人公になれるんだ、その力が十分にあるんだと再確認できた貴重な機会になりました。
市民の皆さん各人の提言は追って福津市に集約されるそうですが、そこで出された住民一人一人の思いがしっかりとこれからのまちづくりに反映されることを願ってやみませんし、この市民意向調査で知り合えた福津市の職員の皆さんであれば、きっとそのようなまちづくりをされるのだろうとも確信しています。
市民意向調査の様子は福津市のホームページでご覧いただけますので、ぜひご覧いただき、福津市の皆さんのまちづくりにかける熱気を感じてみてください。
https://www.city.fukutsu.lg.jp/bunka/kyoiku/6560.html
弁護士 池永 修(本部オフィス・福岡市東区)
がんばらないで、にげてください
11月6日、福岡労働局が主催する過労死等防止対策推進シンポジウムに参加しました。私自身、受任事件として過労死に関する案件を受けたことはありませんが、労働災害案件を抱えていることもありますし、また、過労死等の問題は重大な社会問題でありますので、関心を持たざるを得ないところです。なお、過労死「等」には過労自殺が含まれます。
当日は、長年、過労死遺族の取材に尽力されてきた記者の方による基調講演と、実際に過労自殺によって家族を亡くされた方の講演、福岡過労死等を考える家族の会からのご報告という構成でした。
基調講演をいただいた記者の方からは、雇用労働問題を担当されてきたそのご経験から、数々の過労死等の案件をご紹介くださいました。労働者の過労死等の原因として、企業において、適正な労務管理を行う意識不足の問題があったり、中には長時間労働(長時間残業)の実態を隠蔽しようとした企業もあったりなど様々でした。2014年に過労死防止法が施行され、近年でも働き方改革が謳われている世の中において、まだまだ労働者の健康に配慮した組織としての体制は社会に浸透していない印象を受けました。
また、その記者の方は、アフターコロナの情勢における、労働者の働き方の問題点にも言及されました。日本労働組合総連合会の調査によれば、新型コロナウィルスの拡大により、テレワークを導入している企業が増加している中、「公私の区別がつきにくくなった」「長時間労働になった」という申告がしばしば見られるようになったとのことです。すなわち、テレワークにより、自宅など個人の私的空間で仕事を行うようになった結果、自律的に働くことができるようになった反面、一歩仕事のやり方を間違えてしまうと私的な時間までも仕事に費やしてしまう可能性があるようです。テレワーク中の労働者の労務管理をどのように行うべきなのか、企業は新しい難題に直面しています。
シンポジウムでは、お子さんを過労自殺によって亡くされた方のお話をうかがうこともできました。その亡くなった方は、社会人となって間もない若者で、入社してから約10か月後の過労自殺であったそうです。その方は責任感が強く、人一倍努力されているような方で、非常に心痛ましく感じられます。お話をうかがった方が絞り出した、「がんばらないで、にげてください」の言葉が強く印象に残っています。
多数の方々が出席しており、過労死等の問題は、少しずつではありますが社会の問題意識として取り上げられるようになってきたように思います。しかし、それでも、この問題が改善するまでには、まだまだ時間がかかるようにも思います。これ以上一人でも過労死等の被害者を出さないために何をすべきであるのか、考えるきっかけとなるシンポジウムでした。
弁護士 北中 茂(宗像オフィス)
~マイナンバーと監視社会を考える~講演会のお知らせ
マイナンバー違憲九州訴訟弁護団では、来月12月25日の控訴審第1回期日に先立ち、監視社会化に警鐘を鳴らし続けてきた第一人者であるジャーナリストの斎藤貴男さんをお迎えして、『マイナンバーと監視社会を考える~個人の自由は「利便性」の犠牲となるべきか』と題した講演会を開催します。
現代国家が向かいつつある監視社会の実態やその是非について、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。
入場無料・予約不要となっております。ご興味のある方は是非ご参加ください。
日時 2020年12月19日(土)14:00~17:00(13:30開場)
会場 福岡県弁護士会館(福岡市中央区六本松4-2-5) 3階301会議室
主催 マイナンバー違憲訴訟九州弁護団
(新型コロナウィルス感染症をめぐる今後の状況によっては中止となる場合がございます。その場合は当ウエブサイトにて告知しますので、ご確認ください。)
詳細は下記ちらしをご覧ください。
マイナンバーと監視社会を考える 講演会
弁護士 池永 修(本部オフィス・福岡市東区)
春日市東浦・西浦地区における土砂搬入禁止仮処分において事業者との和解が成立
春日市東浦西浦地区において、環境改善工事の名のもとに、建設残土などの廃棄物混じり土が15年以上もの間搬入され造成され続けているという事件で、令和2年1月16日、地権者22名が福岡県、春日市、及び事業者2社を相手に土砂等の搬入禁止、土砂等の撤去等を求める訴訟を福岡地方裁判所に提起しました。これと併せて、土砂等を搬入していた事業者と春日市とを相手に、土砂搬入等禁止の仮処分も申し立てました。
詳しい事実関係・事実経過は、地権者の方々によるホームページがありますので、ぜひそちらをご覧ください(「うらうら通信」というとても分かりやすくまとめた会報誌もDLいただけます。)。
東浦西浦被害者の会HP
仮処分では、計5回の審尋期日が開かれ、去る本年9月4日、事業者との間で、本裁判が終了するまでの間、地権者らの土地を含む対象地区内に土砂を搬入しないことを内容とする和解が成立しました。(春日市も含めた三者での和解を望んでいましたが、春日市は理由なくこれを拒否したため、事業者のみとの和解となりました。)
地権者の方々はこれまで長い間、春日市、福岡県に対して、自分たちの土地が不法に埋め立てられていることを訴え続けていましたが、何ら有効な措置は講じられず、地権者らの声は無視され続けてきました。
今回の和解は、仮処分での和解であり、本裁判が終わるまでの暫定的なものではありますが、15年以上もの間野放しにされ、建設業者等の都合のいいゴミ捨て場と化していた状態を止めることができたのは、地権者の方々にとって全体解決に向けた非常に大きな前進となりました。
本裁判は、コロナウイルスの影響で、本年9月3日に漸く第1回口頭弁論期日が開かれ、まだ始まったばかりです。全体解決に向けて、引き続き原告の皆さんと一緒に頑張っていきます。
福岡市のおとなり、春日市の東浦西浦地区で一体何が行われているのか、多くの皆さんに知っていただきたいと思います。ぜひ一度ホームページをご覧ください!
行ってみたい粕屋
本年7月1日をもちまして粕屋オフィスへ配属されましたが、残念ながら周辺地域へ遊びに行けていません。そこで、今回は行ってみたいと思っている場所を紹介させていただくことにしました。
まずは、宇美八幡宮。安産祈願として有名なのですね、知りませんでした。境内には大きな樟があるようで、マイナスイオンに癒やされに行きたいです。
次に、一本松公園。山の方にあるのでしょうか、近くにキャンプ場もあるようです。インターネットで写真を拝見しましたが、福岡県森林浴100選にも選ばれているとか!!!四季折々の景色に期待しております。
最後に、吞山観音寺。以前、紅葉が綺麗な写真を拝見しました。ぜひ生で見てみたいと思っています。紅葉といえば、ちょうどこれからの季節になりますね。
ちなみに、涅槃像で有名な篠栗南蔵院は、割と頻繁に行っています。
皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか。私もぜひ行ってみたいです。
弁護士 花田弘美(粕屋オフィス)
アドボカシーセンター主催講演会に参加して
今月10月2日、NPO法人九州アドボカシーセンター主催の講演会に参加しました。
「カルロスゴーンはなぜ逃げた!?どうなっている!?日本の刑事司法」
~国際水準からみる日本の『人質司法』~(講師:上田國廣法律事務所 上田國廣先生)
コロナ対策として、初の試みであるZOOMによるインターネット上での講演の生中継や、会場の座席の間隔を十分に空けるなど対策がとられていました。
講演の内容は、2018年の日産自動車前社長カルロス・ゴーン氏の逃亡事件を題材に、国際的な水準から日本の刑事司法のあり方について考えるというものでした。ゴーン事件そのものの当否ではなく、外国人であるゴーン氏が逮捕後に受けた扱いから日本の刑事司法がどう見えたのか、それを受けどうあるべきかを考えるという内容でした。
具体的にゴーン氏は逮捕後、このような扱いを受けたとのことです。
・一日8時間の取り調べを弁護士なしで受ける。
・小さな監房に勾留される(監房の外に出られるのは一日30分のみ)。
・入浴は週2回
・保釈後も家族(配偶者)に会えない等々。
さらに、日本の有罪率は99.4%であり、裁判がすべて終わるまでには10年はかかるという弁護士の見解を聞き絶望の後逃亡に至ったのではないか、というのがゴーン事件の経緯です。
憲法で適正な裁判を受ける権利が保障されているにもかかわらず、日本ではなぜこのような制度が長年改善されないのかというと様々な原因があるのですが、歴史的に捜査機関(国)側が制度の運用の面で強く、被疑者の権利を拡大する原則とその例外の逆転化が起き、制度の空洞化が起きているという事実があります。また、市民のあいだにも犯罪者に手厚くする必要はないという意識が少なからずあること、そもそもの関心の薄さから、改善が難航しているという現状があるとのことでした。
講演の最後に、このような現状での弁護士の役割についてお話がありました。
「弁護士は人権保障に大きな役割を果たすことが期待されていることから、憲法に規定された唯一の民間の職業である。個々の事件で被告の人権を守るため適正な手続きをとることに尽くすことが大切であり、現状でも犯行の態様やそこに至る経緯を十分に捜査することで役割をはたす事ができる。」
今回の講演を受け、私も法律事務所の職員として、より丁寧な対応を心がけるとともに、市民として刑事司法にもっと関心を持ち、今回のような講演に参加する機会があれば、積極的に参加し、意識を高めていきたいです。
本部オフィス(福岡市東区) 事務局I
~NPO法人九州アドボカシーセンターとは~NPO法人九州アドボカシーセンターは、人権派弁護士を目指す学生を支援するため、法科大学院制度が導入された2004年に設立した特定非営利活動法人で、福岡県をはじめ、九州各県の法律事務所、弁護士有志からの協力と財政支援をうけて運営しています。詳しくは当法人HP内の「NPO法人九州アドボカシーセンターの活動」をご覧ください。
我が家の愛犬
我が家には、今月13歳になる柴犬がいます。
人間の年齢に置き換えてみると、「68歳」!!
生後2か月位の時に、我が家にやってきましたが、抱っこした時に暴れて下に落ちる、家のあらゆるところを齧り、壁の中の何かわからない白い金属?を剥き出しにさせる、携帯電話は3台噛んで破壊…、夜中でも散歩に行きたくなれば、連れていくまで催促するなど、大変強暴やんちゃな子でした。
そんな愛犬も、今年の春先に、異常に咳き込んだので、病院に連れて行ったところ、心臓の弁の働きが弱く、肺に血液が逆流したことが咳の原因でしょうということで、心臓の薬を飲み始めました。薬を飲み始めてからは、咳をすることはなかったのですが、先日、心臓の状況を確認するための検査を受けたところ、心臓のポンプ機能の力が少し弱いということで、薬が増えました…。
その薬は、1回3/4錠なので、1錠の薬を半分に割り、その半分を鋏で半分にするのですが、半分を半分にするのが難しくて、朝晩苦戦していますが、心配していた副作用もなく、毎日朝晩散歩に行き、ご飯やおやつもよく食べて、大変元気にしています。気が向いたときには、私が帰宅したときに玄関で出迎えてくれます。このまま元気に過ごしてくれればうれしいです。
朝晩冷え込むようになり、家の玄関先に植えた秋桜の花が開き、秋がやってきたなと実感しています。実りの秋がやってまいりました!朝倉は果物が豊富で、果物狩りを実施されているところも多いので、皆様ぜひ朝倉に足をお運びください。
【10月の朝倉オフィスの出張相談のご案内】
朝倉オフィスでは、毎月筑前町コスモスプラザ(福岡県朝倉郡筑前町篠隈373番地)で無料法律相談会を実施しております。
【10月の相談会の日程】
2020年10月20日(火)13:00~16:30 (筑前町コスモスプラザ)
(定員)3名(1名1時間)
相談ご希望の方は、電話予約制(申込み順に受付)となっておりますので、朝倉オフィスまでお電話下さい。
朝倉オフィス ℡0946‐23‐9933(平日9:00~17:30)
11月の筑前町コスモスプラザの無料法律相談会は11月18日(水)13:00~16:30を予定しております。
朝倉オフィス事務局
「赤間駅」130回目の誕生日
当法人宗像オフィスの最寄り駅はJR鹿児島本線赤間駅です(徒歩2分ほど)。
私も移動によく利用するとても身近な駅です。駅構内には立ち食いうどんのコーナーもあります。
その赤間駅が去る9月28日に130回目のお誕生日を迎えたそうです。
明治22年12月11日、九州初の鉄道が開通し、翌年の9月28日に宗像市内初の駅となる赤間駅と博多駅間が開通したそうです。当時、同区間内の駅は、箱崎・香椎・古賀・福間で、今年の誕生日には、赤間駅と併せて5駅で開業130周年記念乗車券が発売されました。赤間駅でも朝早くから発売を待つ鉄道ファンの姿が見られました。
私は、いつも利用者に大きな声で挨拶や声掛けをし、ホームや駅構内を掃除されている方が、今回の取り組みの発案者である赤間駅の駅長さんだということを初めて知りました。(親しみやすさから、失礼ながらそんなに偉い方とは思っておらず。)
日常利用している赤間駅が、明治時代から地域の公共交通の要としての役割を果たしており、その駅の歴史がそのまま宗像市の歴史に繋がっているのだなと、大層賑わったであろう当時の赤間駅に思いを馳せながら考えました。
ところで、ナゼ130年記念なのか?ですが、、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群がある宗像市に所在する赤間駅も広い意味で『世界130(イサンハ)みんなの宝』だからだそうです・・。
宗像オフィス事務局S
芸術の秋
奔流にはブラスバンド部があります。
部員は5名。特に披露することを目標とせず、月に1、2回集まって気ままに練習しています(ついつい話が弾み、最後の数十分でようやく音出しを始めることもしばしば)。
私は中学高校で打楽器を担当していましたが、今回初めてサックスに挑戦することにしました。指遣いを覚えるだけで精一杯で、その時覚えても来月には全て忘れ、また振り出しに戻る。そんなことを繰り返し、1年ほど経ちます。ほぼほぼ私が原因ですが、まだ1曲も完成していません。
月に1、2回の練習が、私の毎月の楽しみだったのですが、今年はコロナで集合練習はストップしています。
みんなで集まったときに気持ちよく合わせられるよう、今は個人練習に励みたいと思います。そして、来年こそは1曲完成させたいです。
宗像オフィス事務局M
(昨年の練習風景)