この度の九州北部豪雨では、当法人の朝倉オフィスは被災を免れましたが、なにかしら地域の皆様のお力になれればと、日にちを分散して災害ボランティアに参加いたします。
昨日(7月27日)は第1班として、法人の中では標準的な体力だと思われる初心者4名(弁護士1名・事務局3名)が参加しました。これから参加される方・検討されている方への参考になるような報告ができたら幸いです。
なお、留意事項や高速道路の利用料減免などのお知らせがありますので、参加される方は事前に朝倉市災害ボランティアセンターのホームページをお読み下さい。
私たちは車1台で8:30頃に博多駅を出発し、都市高速の渋滞をぬけて10:10頃にセンターに到着。受付・オリエンテーションの後、マッチング(活動紹介)があります。
センターのスタッフの方が、随時派遣先を叫びます。「●●方面、バス送迎で20人、行ける人ーー?」。行けると思ったところで、手を挙げて、マッチングの輪から抜けます。同じ派遣先の人たちが集まり、メンバーの確認、チームリーダーの選出、スタッフの方から説明を受けたあと、シャベルや一輪車など必要な資材をピックアップして、派遣場所に向かいます。
昨日は、ほとんどが泥出しの作業依頼だったようで、おおよそ10〜20名のチームが次々と編成されていきました。駐車場が確保できる地域(主に朝倉)とできない地域(特に杷木)があるので、マイカーで乗り合わせて行く場合もあれば、バスで送迎される場合もあります。私たちは初心者のうえ、荷物も多かったので、マイカーで行けるところに手を挙げました。バス送迎の場合は、バスの大きさや持ち込む資材の関係で、自分で持てる範囲の荷物を持ち込むようです。
どの場所にボランティアを派遣するのか、スタッフの方が当日の参加人数を見ながら、被災者の方と順次連絡をとっていき、私たちが派遣場所に到着したのは11:40頃でした。
派遣場所はセンターからほど近い場所で、自宅隣の納屋を片付けるというものです。13名(男性5名・女性8名)のチームで、ボランティア経験が豊富なリーダーや、トラックに資材を積み込んで駆けつけてある方などもいらっしゃり、安心して作業にとりかかれました。
資材を搬入して、11:50頃から作業開始。納屋入口の土は乾いているのですが、奥は窓もなく光が入らないため、ぬかるんでいます。湿気と臭気がこもる中、泥水に浸かった段ボールやゴザを片付けながら、農機具・家財道具を庭に運び出し、重たい泥土をスコップでかき出して、一輪車で堆積場まで運ぶ、の繰り返し。ぬかるみに足をとられながらの、なかなかの重労働です。
派遣場所は水道が復旧しており、ご自宅のトイレもお借りできたので、とても助かりました。汚れたままでご自宅に上がり込むのは申し訳なく、ビニール付きの養生テープを持参されていた方がいらっしゃったので、玄関からトイレまでの動線を確保させていただきました。
休憩はおよそ15分ごとにとり、その度に水分補給。私たちは1人につき4リットルの飲み物を持参しましたが、帰宅するまでに全て飲み干していました。スポーツ飲料を多めに持参した方がいいです。冷凍専用のペットボトルも持っていけば涼もとれますね。センターで、水やスポーツ飲料を無料でもらうことも出来ます。水分のほかに塩分補給も忘れずに。それぞれが持参した塩飴や梅干しを分け合いました。
お昼休みも別途、1時間近くとります。食欲が落ちていたので、ゼリー飲料で気力を奮い立たせて、パンやおにぎりなどの固形物を摂取しました。デザートとして一口サイズのフルーツゼリーも重宝しました。
リーダーから暑さ対策にはタオルを湿らせて首に巻くのが効果的と言われ、休憩のたびにタオルを濡らしました。タオルは3〜4枚あったがいいです。クールダウン作用のある体拭きシートも暑さをやわらげてくれます。
15:00頃に作業終了。資材についた泥を洗い流し、柄に巻きつけられた赤いテープを目印に数を確認して、センターに返却。センターへの活動報告はリーダーの仕事です。16:00前には解散となり、私たちは朝倉オフィスまで移動して、着替えを済ませて帰路につきました。
派遣場所からセンターに帰還する時は、泥だらけですので、座席が汚れないようブルーシートやレジャーシートを敷きました。センター近くにはシャワーもあるそうなので、着替えも持参されて下さい。
不慣れな私たちがいるにも関わらず、暖かく迎え入れてくださった被災者の方には、頭が下がる思いです。また、作業後にはアイスクリームの差入れもいただき、その甘さと心地よい冷たさとともに、心に染みました。
最後に、私たちが準備したものを紹介します。
長袖、長ズボン、長靴(以外に替えの靴も)、踏み抜き防止のインソール、靴下、帽子、着替え、タオル3〜4枚、ゴム手袋、軍手※、マスク、ゴーグル※、カッパ※、ブルーシート、リュック、ウエストポーチ(貴重品は身につけて。健康保険証※も忘れずに)、消毒薬、絆創膏、虫除け、虫さされ薬※、目薬※、日焼け止め、水に流せるポケットティッシュ、除菌ウエットティッシュ、体拭きシート、冷却ジェルシート、衣料冷却スプレー、扇子※、ゴミ袋、ポリ袋(チャック付きのものにはスマホを入れて)、ペン、ハサミ、昼食、ゼリー飲料、ペットボトル8本、塩飴、梅干し、一口サイズのフルーツゼリー、保冷剤、その他にマイカーに積み込んだものが、クーラーボックス、余分の飲み物、手洗い用の水※、といったところです。(※印は、今回使わなかったもの)
もちろん、派遣先によって作業環境・内容がまちまちなので、準備するものや心構えも違ってくるかと思いますが、少しでもボランティア初心者の方への情報提供になればと思い、次も第2班の報告をさせていただく予定です。