先週末、実家に帰省した際に父母と一緒に近くの公園へ桜見に行きました。
前日から降り続いた雨で、花は散り見ごろを過ぎてしまっていましたが、それでも半分くらいの花は残っていました。70歳を過ぎた父母は畑いじりを趣味に足腰も丈夫にしており、この日も公園内をスタスタと楽しげに歩いていました。10年ほど前に父が緊急入院して心臓の手術をした時はどうなることかと思いましたが、あれから何度か救急車のお世話になりながらも今こうしていることに感謝の思いで公園を後にしました。
ほっこりした気分で家に戻ると、父あてに父の従妹から電話が入りました。久しぶりの挨拶から一転、まじめな顔で電話が終わったので何の話か尋ねると、「納骨堂の話」とのことでした。先祖が入っている納骨堂が老朽化しお引越しをされる方が多く、我々はこの先どうしたものか?という相談のようでした。元気に感謝、と同時に避けては通れない大事な話。お寺にはもうほかにお墓の空きはなく、このままではどこか他の土地への引越しも考えざるを得ない状況だそうで「自分の一存で先祖を連れて故郷を離れるのか…しかし自分の生きている間には解決しておきたい」という複雑な思いがあるようでした。
いま現在の私からすると、「お墓、移ってもいいのでは…?」と思ってしまうのですが、いざ自分がその立場になったとして、確かに難しい決断かもしれません。父が若い頃には思いもしなかった問題がいま起こり、私がいま思いもしないことがこの先起こるかもしれないのだから、いま父が直面している納骨堂の話を一緒に真剣に考えようと思いました。終活などという最近のワードは田舎者の父は知らないと思いますが、終活を父母の代任せにせず、ともに考えていきたいと思った先週末でした。
本部オフィス(福岡市東区)事務局K