5月15日、宗像の河東コミセンで、瀧口元和さん、轟まことさんをお招きして気候危機問題・持続可能な循環型社会をテーマに、気候危機を考える市民の会企画第2弾の座談会を開きました。
瀧口元和さんからは、「自然と共生しつつ豊かさを維持する生活」をテーマに実践されている循環型の衣食住の生活について、写真なども見せていただきながら具体的にお話いただきました。
・無農薬のお米は友人たちとレジャー感覚で作る。
・自家製野菜や果物と古着や家の材料などを物々交換!
・メスのニワトリを飼う(生ごみを最速で土に還して肥料に変えてくれる)。
・山の地下水をポンプで汲みあげ配管
・建築技術を学び一軒家を建築(ウール薪ストーブで断熱・自作のお風呂)
・自作の浄化槽(竹炭入り)
などなど
私の家も農業をしていたので、近所や親戚にお米や野菜をあげたり、逆にいただいたりという物々交換をしていたことをなつかしく思い出しました。
瀧口さんは家族と一緒に自給する今の暮らしは大富豪よりも豊かだとおっしゃっていましたが、そのことがよく伝わってきました。
轟まことさんからは「身近なことから環境改善」をテーマに、普段取り組まれている豊かな自然を子どもたちに残すための庭造りや私たちができることについてお話いただきました。轟さんは「雨の森」を主宰され、環境改善を行う造園やワークショップを請け負われています。普段九州などいろんなところを回っておられ、今日のようにお話を聞けるのはとても貴重な機会とのことでした。
造園業を始めたときに、自然に還る大量の落ち葉や枝木を回収して燃えないゴミとして処理していることに疑問を感じて、イギリスのポール・スミザー氏主催のガーデンルームスに弟子入りをされたという経歴で、その後日本でも環境改善の造園を学ばれ、現在「雨の森」を立ち上げ、九州各地で環境改善となる「森のような」庭造りをされています。木の根がたくさんの雨水を吸収するなどの木の役割、土地中の微生物の役割、落ち葉の役割について、教えていただきました。
太陽光パネルの設置のために豊かな森が切り崩された事例や、木が腐っていると誤った判断が早急になされむやみに楠木が伐採された事例なども紹介いただき、気候危機対策からは間違った行政判断等がされていることも共有していただきました。
自宅に庭がなくても、地面に落ち葉を敷き詰め枝を置いたり、植木鉢を置くだけでも環境改善になるとのことで、早速実践してみたいと思いました。
お二人の話を聞いて、会場からは「とても面白かった」「懐かしく思った」「子供に理科を教えているが、今日聞いた話をそのままぜひ伝えたい」「自分もニワトリを飼おうと思っているところ」といった発言がなされ、とても盛り上がりました。改めてですが自然ってすごい、今の暮らしがどれほど自然な環境からかけ離れた生活をしてしまっていたのだろうと反省し、物々交換だったり、落ち葉拾いから始めてみようと思いました。
今回の座談会を踏まえて、竹炭づくりのワークショップを企画しています。また詳細が決まりましたら、ご案内しますが、市民の会の活動にご興味のある方はぜひ宗像オフィス(0940-34-1110)までお問合せ下さい。
宗像オフィス・弁護士小出真実