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今年の3月でNPO法人九州アドボカシーセンターが設立20周年を迎えることになりました。九州アドボカシーセンターは、2004年の法科大学院制度の発足と同時に産声を上げました。当時、九州・沖縄には、7つの法科大学院(九州大学・久留米大学・西南学院大学・福岡大学・熊本大学・鹿児島大学・琉球大学)が開校され、それぞれの法科大学院が、地域で活躍する法曹を地域で養成すべく、活発で個性豊かな法曹教育を展開していました。
九州アドボカシーセンターは、これらの法科大学院と連動して、各地の人権課題に取り組む弁護士を系統的に養成することを目的として、九州各県の有志の弁護士や法律事務所の協力のもとに設立されました(理事長:馬奈木昭雄弁護士)。
司法制度改革によってロースクール制度が始まり弁護士も大増員されましたが、弁護士の都心部への一極集中や貧富の二極化、巨大資本に取り込まれる弁護士の増加や公益活動に取り組む弁護士の減少など大きな課題に直面している現状があります。
センター設立20周年を記念して開催するシンポジウムでは、このような現状を総括して、地域社会において法の支配を実現する在野法曹をどのように産み育てていくべきか、今後を展望したいと考えています。
シンポジウムにはどなたでもご参加いただけますので、ぜひお運びください。
記
NPO法人九州アドボカシーセンター設立20周年シンポジウム
〜司法制度改革の現状と課題、そして展望〜
日時:2024年2月17日(土)13時〜
会場:リファレンス駅東ビルH-2号会議室
(福岡市博多区博多駅東1-16-14)
第1部:13時10分〜
記念講演 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長、法学館憲法研究所所長、日弁連憲法問題対策本部副本部長)
【講師プロフィール】
憲法価値を実現できる真の法律家・行政官を育成するため、1995年に伊藤塾を開塾し、塾長として40年以上法教育に取り組んでいる。弁護士、伊藤・呉法律事務所所長、法学館憲法研究所所長、日弁連憲法問題対策本部副本部長。さらに日本国憲法の理念を伝える伝道師として、講演・執筆活動を精力的に行う。専門書、一般書著書多数。現在は、選挙無効訴訟、安保法制違憲訴訟のほか、映画『宮本から君へ』助成金不交付処分取消訴訟、岡口基一裁判官弾劾裁判の弁護団に加わり、憲法価値の実現と立憲主義の回復のため日々積極的に取り組んでいる。
第2部:14時20分〜
シンポジウム
【パネリスト】
伊藤 真さん
出水 薫さん(九州大学大学院法学研究院教授)
永尾廣久さん(弁護士法人しらぬひ不知火合同法律事務所、日本弁護士連合会元副会長)
成見暁子さん(宮崎くすの樹法律事務所、宮崎県弁護士会元会長)
池永 修さん(弁護士法人奔流、NPO法人九州アドボカシーセンター運営委員)
【コーディネーター】
井下 顕さん(六本松総合法律事務所、NPO法人九州アドボカシーセンター運営委員長)
主催:NPO法人九州アドボカシーセンター
共催:自由法曹団福岡支部、青年法律家協会福岡支部
お問い合わせ:Tel.092-642-8525(弁護士法人奔流)