福島原発事故被害救済九州訴訟
(九州避難者訴訟)
この訴訟は、福島第一原発事故によって避難を余儀なくされた原告らが、国と東京電力に対して損害賠償を求め、2014年9月9日に福岡地方裁判所に福岡地方裁判所に提起(第一次)し、2020年6月24日に第一審判決、その後控訴審にて審理が係属している訴訟です。また、2021年9月9日には、同様の訴訟を追加提訴(第二次)し、福岡地方裁判所で審理が係属しています。
2011年3月11日の東日本大震災に続いて発生した福島第一原発事故を受けて、福島から遠く離れたここ九州や沖縄にも、数多くの市民が避難しています。九州への避難者は、2011年12月の時点で、福岡県736名、佐賀県313名、長崎県181名、熊本県287名、大分県366名、宮崎県246名、鹿児島県266名であり、沖縄県にも863名が避難しています(平成23年12月21日付け東日本大震災復興対策本部事務局「全国の避難者等の数」)。
避難者の方々を原告とした訴訟は全国各地で提起されており、福島第一原発事故から11年あまりが経過した現在でもその広がりをみせています。
九州避難者訴訟では、避難元が福島県内か県外か、或いは、避難元の線量が高かったかどうか等によって原告資格を区別せず、いずれも原発事故によって等質的な被害を受けたものとしてすべての避難者の権利回復を目指しています。
また、九州避難者訴訟原告団及び弁護団は、原発被害者訴訟原告団全国連絡会の一員として、金銭的賠償だけにとどまらない被害救済も目標の一つに掲げ活動しています。 これらを実現するためには、福島第一原発事故の責任の所在を明らかにすることを避けて通ることはできません。
第1審判決では、国の責任を否定し、救済の範囲・程度も極めて不十分・限定的なものに留まりましたが、今後も原告団、弁護団は被告らに対し、すべての被害者に対するあるべき賠償を求め、また次世代に向け社会がどうあるべきかを問うべく闘っていきます。
活動については弁護団のホームページもご覧ください。
https://www.facebook.com/genpatsukyusai.kyushu/
また、同訴訟に提出した書面等は、下記に収載しています。
同訴訟に提出した書面等